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【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


「ところで、キミは櫻井になんの用事なの?」


「え?」


「手紙でも、部活でもなく、教室に会いに来るってことはよっぽどあいつのこと好きなんだ?」


「へ⁉︎な、なんで⁉︎」


「いーよ、別に。

櫻井のこと呼ぶ女の子はほとんど告白だから。

隠さなくても」


「そういう訳じゃないんです、先輩。

実は…」


「お待たせしました」


理由を話そうとしたら、タイミング良く烈さんが現れた。


「あ、烈さん」


「月本さんだったんですか…。

可愛い1年生の方が見えてる、と言われたのでてっきり知らない人かと…すみません」


「あ、いえ!

こちらこそ、急に来てしまってごめんなさい!」


申し訳なさそうに眉根を寄せる烈さんの視線が一瞬、下を向いた。


そして眉間にシワが寄る。


「烈さん…?」


「いえ、なんでもないです」


「じゃあぼくはお邪魔かな?

ごゆっくり!」


「あ、先輩!

案内してくださって、ありがとうございました!

あと決してそんなんじゃないですからね?」


背を向ける先輩に声を掛けた。
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