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【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


どうしよう…。


書類届けることすら出来ないとか、無能過ぎでしょ…。


これじゃあ星夜さんに、仕事してくださいとか言えない!


私も仕事出来てないんだから。


「キミ、どしたの?」


「へ⁉︎」


「んー?

見たことない顔だね、1年生?」


「あ、はい!」


落ち込んでいると、後ろから声を掛けられた。


顔を上げ、振り返ると、そこには自分と同じくらいの目線の男の人が立っていた。


「誰かに用事かな?」


クリクリした二重の目がこちらを真っ直ぐ見つめる。


「そ、そうです」


「誰に用事?

ぼくに出来ることなら案内しよっか?」


ニコッと笑いながら、首を傾げた。


か、可愛い人だ…。


男性なのに仕草が可愛い。


「え、っと…」


案内してくれるって言うし、お願いしても良いよね??


というかこの人を逃したらもう誰も相手してくれない気さえする。


「お願いしたいですけど…お時間とか大丈夫なんですか…?

皆さんとても忙しそうで…」
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