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【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


書類を手にまずは烈さんの教室へと向かうことにした。


「て言ってもクラス知らない…」


自分の気になってる人なのに、何も知らない自分に腹が立つ。


適当に聞いて回る訳にもいかず、かといって生徒会室まで戻る気にもなれず…。


星夜さんのことだし、きっと何かとからかってくるに違いない。


とりあえず3年生の階まで辿り着いた。


…自分から先輩に声を掛ける他なさそうだ。


「あ、あの…すみません…」


「なぁに?」


「えっと…」


脚を止めてくれたのは綺麗な栗色の髪をした女の人。


クルリと毛先を巻き、化粧もバッチリだ。


「急いでるの、早くしてくれないかなぁ?」


「あ、ご、ごめんなさい!

やっぱり大丈夫です!

すみません!!」


迷惑そうな顔を見てしまい、慌てて頭を下げる。


「そーぉ?じゃーね」


うぅ…ダメだった。


でも次こそ…!


「あ、あの…!」


「ごめんなさいね、急いでいるの」


「あ、はい。

すみません…」


3年生ってやっぱり忙しいのかな…。
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