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【R18】狼彼氏(仮)

第15章 教えてあげましょうか


とある月曜日の生徒会室。


休日の次の日ともあって、気怠さが残る。


「おい、美織」


「はい?」


「これ、烈に届けて来い」


「へ?書類…?」


「弓道部の予算表だ。

さっき届いた」


「急ぎなんですか?」


「まぁ、んな急ぐモンでもねェが早いに越したことはないだろ。

届けろ」


「烈さん…て、どこに居るの?」


「あー…教室か、弓道場だろ」


「分かりました!

行って来ます」


「おう。

あ、言い忘れた」


「はい?」


何を?


「気をつけろよ」


「?はい」


「あ、それと。

前も言ったようにお前は俺の彼女(仮)だからな。

忘れんなよ?」


「忘れるも何も、付き合ってないもん!

表向きなだけでしょ…?」


「…まーな。

だから、お前が誰を好こうがお前の自由だ」


その言葉にホッと胸を撫で下ろす。


それは不可抗力とはいえ、自分で決めたことなんだ。


ちゃんとしないと。


「じゃあ改めて行って来ます」


「あぁ、何度も言うが気ぃつけろよ」


星夜さんがなんで何度も言うのかは分からないが、とりあえず頷いた。
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