第4章 はじめての気持ちとありがとう
『……はぁ…』
部屋に入り、私はドアにもたれながらズルズルとその場に座った。
聞いてはいけないことなのかもしれない。
私が知ってしまっていいのか。
もし、未来の私の旦那さんがスクだったら…
これからの5日間、普通に接することができるかな…
でも…スクが旦那さんかぁ…
(……羨ましいなぁ、未来の私…)
…羨ましい…?
羨ましいって…なんで…?
スクは乱暴で、人を殺す暗殺部隊の隊長だよ…?そんな人が旦那さんだなんて…もっといい人いるでしょ…
…ううん、違う。
私はここに来て気づいてしまったんだ。
スクは優しい。
強くてかっこよくて、笑顔は綺麗で…
ちょっと意地悪だけど、任務の時は私のことを守ってくれた。ここに来て動揺してた私のことを気遣ってくれて…
あぁ、そうか。
私はスクのことが好きなんだ。