第4章 はじめての気持ちとありがとう
「XANXUSと何話してやがった。」
『んー?5日後日本に行けってこと。』
「はっ!?」
スクは立ち止まって驚いた顔をした。
『ミルフィオーレと戦えって。』
過去の世界に帰るために…
「…そうかぁ…」
『うん。あと少しお世話になります。』
「あぁ。」
少しの沈黙。
『ねぇ、スク…』
ポケットに入っていた写真について聞こうとした。
「なんだぁ?」
…けど言えなかった。
私が知ってはいけないことかもしれないから。
『…ごめん、何でもない!
あ!もうすぐ部屋着くね!!送ってくれてありがとう!』
「あ、あぁ…あそこまで行けるか?」
『それはバカにしすぎ…
大丈夫だよ。じゃ、おやすみ!!』
「おう。ゆっくり休めよ。」
手を振って、部屋まで走って行った。