第4章 はじめての気持ちとありがとう
「…おい、カスガキ…」
今朝、はじめてXANXUSさんが口を開いた。
それまで話していた私達がピタッと止まる。
『な、なんでしょうか…』
(…待って、まず私のことだよね…?)
「午後から任務だ。
支度をして俺のところに来い。」
そう言い放ち、XANXUSさんは広間から出ていった。
ドアがしまる音だけが響き渡った。
『…え、任務…?』
任務って…あの?
もうすぐ日本に行くっていうのに?
『な、なななんで!!!?
なんで任務!?ていうか私だけ!!?』
「ボスも早く言えばいいのにねぇ…」
「文句なんて言われたら殺されるぜ?」
「、はじめての1人任務ですねー。」
『私…3日後日本なんだよ…!?
それまでに終わるのかどうか…』
「終わらせろってことなんじゃね?
お前の力、試してんだよ。ボスは。」
ベルが少し冷たく言い放った。
「1日で終わらせろってことですねー。」
『…………』
XANXUSさんが…私の力を試している…
『……準備してくる…』
私はみんなに一声かけ、広間をあとにした。