第3章 ヴァリアーでの初任務
「おい。」
スクアーロさんの手が頭の上にある。
「余計なこと考えてんじゃねぇ。もう終わったことだ。」
『…はい。』
「…ったく、早く寝やがれ。それとも、添い寝でもして欲しいのか?」
ニヤニヤ笑ってる。またからかって…
でも…
『…そうしてくれるとすごく安心します…』
「…は?」
あ、まずい口が滑った。
ちょっとこのスクアーロさんの顔おもしろいけど。
『あ~すみません。口が滑りました。じゃ、おやすみなさーい。』
そう言い放ってもぞもぞと布団に入りはじめる。
「…ったく…おい、もっと向こう行け。」
『は!?ちょっと本気で一緒に寝るんですか!?』
「てめぇが言ったんだろ?」
『だから口が滑ったって…』
「口が滑ったってことは本心なんだろ?」
『う…』
「俺も部屋まで戻るのめんどくせぇしな。寝かせろ。」
『………』
スクアーロさんが布団に入り込んできた。
「ほら、早く目ぇ閉じちまえ…」
優しくそう言われた。しかも頭撫でるなんて…
結局、私は睡魔に負けてそのまま眠りについた。