第3章 ヴァリアーでの初任務
ヴァリアーのアジトについた頃にはもう朝日が上っていた。
「はぁ…早くお風呂入りたいわぁ…」
「俺は寝たいね。」
リムジンからおりると、みんな一目散に自分の部屋に向かった。
…………
私は部屋に帰ったらすぐシャワーを浴びた。ファンに触られたことを思い出すと虫唾が走る。
相変わらずのタンクトップと短パンでベットにダイブした。
「入るぞおぉっ!!!」
ドアが壊れる勢いで開いた。
(もう少しゆっくりしてたかったな…)
『…なにか御用ですか?』
スクアーロさんも部屋着に着替えていた。私はもう寝たいんだよ。朝日上ってるけど。
「なんだそのシケたツラは…隊服を返してもらおうと思っただけだぁ"…」
『あ!すっかり忘れてました!ごめんなさい!』
お風呂場に慌てて取りに行く。
『あ、でも私が洗濯しておきましょうか…?借りてしまったので…』
「あぁ"?別にいい。メイドにやらせる。」
『え〜…でも申し訳ないです…』
「てめぇに洗濯させると服が甘ぇ香りになんだよ!!」
スクアーロさんに隊服を奪い取られた。
『…そうですか…』
「あぁ、経験済みだからなぁ…
ところでお前、もう体は大丈夫なのか?」
『あ、はい。なんかまだしびれますけど、さっきお風呂も入れましたし、大丈夫ですよ。』
「そうかぁ…」
『…あの、ありがとうございました。』
「…礼を言われる覚えはねぇなぁ…俺は任務を果たしたまでだ…というか、てめぇリングに助け求めなかっただろ。」
『え…?』
リングに助け…
求めたような…あれ…?でも…
『…スクアーロさんが来てくれたのが助けじゃないんですか?』
「はぁ?ちげえよ!!もっとそのリングはすげぇことをしてくれるからなぁっ!!」
『へー…そうなんですか…私はてっきりそうかと…』
…スクアーロさんが来てくれなければ私はどうなってたんだろう…きっと…いや、絶対最後まで…