第3章 ヴァリアーでの初任務
(ヴァリアーのことがもうバレちゃったかな…)
まぁみんななら大丈夫でしょ。
少しこの部屋を調べてみるか…
そう思い、部屋の中にあった机に向かった。
ガサゴソと探してみると、大量の紙が出てきた…
(なにこれ…人の写真…?それとプロフィールまで…)
そこには綺麗な女の人や子供の写真と、その人のプロフィールであろう紙があった。
(…人身売買の資料かな…)
嫌な感じ。こんなに小さい子まで…
クシャっと紙を握ってしまった。
『…あ、れ…?』
がくんと膝の力が抜けた。
(なんだこれ…)
体の力が入らない。
何か盛られた…?それともガスかなにか…
ぼんやりとした頭で持っていた紙を机の中にしまい、部屋の中を見回す。
(…あれか…!)
ベットの横から薄くピンク色のミストみたいなものが見えた。
(どっかにやらないと…)
力の入らない足でふらふらと立ち上がり、ベットに向かった時だった。
「お待たせしたね。」
部屋の扉が開き、彼が入ってきてしまった。