第2章 お願いします
(あ〜ぁ、逃げたのバレちった~…)
ルッスーリアに見つかった。
別にが嫌いだからサボったわけじゃない。むしろはバカでおもしれーから王子は好きだぜ。
ただ教えるのがめんどくさい。
早くが戦えるようになれば俺も楽しくなりそうなんだけど…それまでの過程が、めんどい。
ふあぁ…っとあくびを一つして、エレベーターから降りようとした時だった。
ドガアアァァアァァアッッン…!!!!!
「うおっ…!?」
頭の上のティアラをとっさに抑え、反対の腕で顔を覆う。
煙の中、目を凝らすと壁に大きな衝撃の跡があった。
「……か…!?」
あたりを見渡すと、壁の跡と真逆の方向にが倒れていた。
「お、おい!!!」
駆け寄って声をかけるも反応がない。
気絶しているようだ。
「…ったく、王子が怒られんじゃん…!!」
そう言い残し、彼女を担いでまたエレベーターに乗った。