第2章 お願いします
「だから最初、XANXUSに反抗した時とか、さっき俺にぶつかったこととかが10年後のお前にそっくりだと思ってよ。」
『…だって私ですもん。』
「はっ、それもそうか。」
そう言ってスクアーロさんが笑った。
(スクアーロさんは私と関わりたくないのかと思ってたけど…優しい人なのね…)
「着いたぞぉ…」
『あ、はい。』
「しばらくしたらベルも来るだろうからな…少し待っとけぇ。」
『はい。わざわざありがとうございました。』
「あぁ…」
エレベーターの扉が閉まると、静けさに包まれた。
(ん〜…時間勿体ないし…何かしてようかな…)
そう思って匣を取り出した。
(確かこれが私がよく使う武器のやつって言ってたっけ…?)
私が今まで使ってた武器は短刀。
持ち歩き安いし、軽いから使いやすい。
今も持ってるよ。
でも基本手足で戦うかな。
小さい頃から感はよかったから。
なんか体が覚えた。
そんなことを思いながら炎を灯し、開匣した。
(うん、そうだこれだ…)
手首から手に掛けてに銀色の手甲が装着された。ところどころ白の飾りが付いていて綺麗っちゃ綺麗だ。
(でもこれ、どうやって使うんだろう…)