第2章 お願いします
『とてもおいしかったです!』
「それはよかったわ〜!」
(片付け、とかはいいのかな…?)
まぁこの人たちがそんなことするわけないか…
「ちゃんはこれからまたベルと練習?」
『あ、はい。たぶんそうです。
あれ…?でもベル…どこに行ったんだろう…』
いつの間にか広間にベルはいなくなってた。
「まぁまぁ、こんな可愛い子おいてどこ行ったのかしら?あ、ちょっと!スク!」
「あ"ぁ?」
「ベル見なかった?あの子ちゃんおいてどこか行っちゃったみたいなのよ。」
「見てねぇぞぉ。…ったく、あいつ仕事すっぽかしてどこ行きやがった…」
スクアーロさんがガシガシと頭をかく。
「じゃあスクがちゃん地下まで連れて行ってくれるかしら?」
「はあ"ぁっ!!?なんで俺が!
てめぇが行けばいいじゃねぇかルッスーリア!!」
「もう…スクは照れ屋さんなのねぇ…」
ルッスーリアさんが自分の頬に手を当ててふぅ…とため息をついた。
「んなわけねぇだろぉが!!!
おら、行くぞガキ!!!」
『え、あの、私1人で大丈夫ですよ…?』
地下でしょ?たぶん行けるんじゃないかな~…
「……てめぇは立派な方向音痴だろうが…」
『え…?』
「…ちゃんそういえば、自分が方向音痴だって気づいたのは20歳の頃って言ってたわ…」
「じゃあ今は無自覚かよ…タチ悪いなぁ"…」
『???』
「んな間抜けなツラしてんじゃねぇ!!!行くぞ!!!」
『え、あ!はい!!』