第2章 お願いします
「あら!3人とも!待ってたわ~!私だけがね~!!」
ルッスーリアさんが席で手を振ってくれた。
“私だけ”っていうのは…
なるほど、ほかの皆さんは食べ始めちゃってる…
「遅せぇぞお"ぉっ!!!
飯がなくなっても文句言えねぇなぁ…!!」
「はぁ?俺に匣のこと教えてたんだけど…?暇してる隊長なんかとは違うんだよ…!ししっ!!」
そう言ってベルはスクアーロさんに取っ掛かりはじめた。
『…いつもこんなに騒がしい食事なんですか?』
安全そうなルッスーリアさんとフランの間の席に座った。
「そうねぇ、この人たち行儀悪いから…ごめんなさいねぇ?」
「アホのロン毛隊長は先輩が言えばすぐ静かになりましたけどねー。」
『え…?スクアーロさんが…!?なんで…!?』
スクアーロさんが静かになるってそうとうなことじゃ…
「あ〜…うっかり口が滑りましたー。
聞かなかったことにしてくださーい。」
『き、気になるよ…』
「ちゃん、昨日も今朝も食べてないんだからどんどん食べて?」
そう言ってルッスーリアさんが私のお皿に料理をのせてくれた。
『あ!す、すみません…ありがとうございます…』
お皿にのってる料理を見る。
とてもおいしそうだ。
食べることは生きること。
前に誰かが教えてくれたっけ…
『……いただきますっ!!』
私はここで生きていく。