第2章 お願いします
匣兵器。
なんでも、それがこの匣の中に入ってるんだって。
リングによって生成された死ぬ気の炎によって開ける…つまり開匣することが出来る…
『ど、どんな感じのものが入ってるんですか…?』
びっくり箱的なドキドキがある。
「ん〜、それは開けてからのお楽しみっしょ!ししっ!!」
『う…じゃあ、開けてみます…』
結構ある匣の中から1つ選び、リングの炎を灯す。
『…か、開匣…!!!』
炎を匣の穴のところに入れた瞬間、何かが私の前に飛び出した。
『うわあぁあっ!!!』
「お!ひっさしぶりに見た~!!」
白い光に包まれた、動物…?
『な、なにこれ…うさぎ…?』
う、うん…うさぎだよ…これ…
「そいつは風兎。ヴェント・コニーリョってんだ。ちなみに俺は…」
そう言うとベルさんはリングに炎を灯して開匣した。
『わぁ…!!』
「こいつが俺の相棒さ。嵐ミンク。」
『か、可愛いですね~!!』
赤い炎をまとったミンクが現れた。
なんか…ちょっとベルさんに似てるきがする…
「お前はそのうさぎのことルナって呼んでたぞ?」
『ルナ…?』
「そ、目が丸くて月みたいだから〜とか言ってたっけな。」
『…素敵!!
ルナ~これからよろしくね!!』
私の言葉が伝わったのか、近くに寄ってきてくれた。
『か、可愛い…!!』
「この世界のお前も、こいつにデレデレだったぜ。」
『すっごい可愛いんですもん!!』
ルナとしばらくふれあった後、ベルさんは他の匣兵器のことも説明してくれた。