第1章 動き始める
「やっぱり10年前でも10年後でも、笑顔には変わりないんですね~。」
『あ!ねぇねぇ、10年後の私ってどんな人?』
やっぱり興味はある。
「ん〜…見た目からいくと、今のより髪が長いですね~。でも身長はあんまり変わらないです。」
『え、身長変わってないの…?』
「…まぁ…それくらいがちょうどいいですよ。性格は…そうですね〜ちょっと子供っぽい?でも素敵な女性ですよ。」
『へ~…なんか照れるなぁ〜…/////
あ!ねぇねぇ!結婚は!?してる!?』
「…え~…それをミーが言うのはちょっと荷が重いですね〜…」
『なにそれ、悪い方に捉えちゃうよ。』
「でもミーからは言えませんー。」
『ちぇ~…』
フランが私の部屋まで案内してくれるっていうから、その途中いろんな話をした。
「あ、隊長…」
『え…?あ、』
私の部屋の前にスクアーロさんがいた。
「よぉ、ずいぶんと仲良くなったじゃねぇか。」
「いやーまーぼちぼちですねー。」
『なにその答え方。』
そんな私たちにふっと微笑んでスクアーロ隊長が口を開いた。
「明日朝の5時にここで待ってろ。」
『……?』
「お前だ、ガキ。」
『私もフランも同じくらいの歳なんですけど…』
「うるせぇっ!!」
「隊長が1番うるさいです。」
『ふふっ…!』
(おもしろいなぁ…)
目の前のやりとりにちょっと笑ってしまった私はもう1度2人の顔を見た。
『…?』
「あー…、じゃあ明日、朝遅刻しないようにしてくださいねー。今日はゆっくり休んでくださーい。」
『あ、うん。おやすみなさい。』
「おやすみです。」
フランがスクアーロさんを連れて行ってしまった。なんかスクアーロさんすごい辛そうな顔してたけど…
まぁ今日はゆっくり休もうっと…
明日、何があるんだろう…?