• テキストサイズ

時を越えて【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第1章 動き始める



「こーんばーんわー。」



いきなり声が聞こえたので顔をあげた。
するとそこには大きなカエルの被り物をかぶった少年が…




『こ、こんばんわ…』


私が挨拶を返すと、その人は私の隣に座ってきた。ちょっとカエルが邪魔…





「ミーはフランです。
歳も近いですし、フランって呼んでくださーい。」



確かに、年齢は私と同じくらいだ。
リング争奪戦の時もこの人だけは見たことない。



『あ、うん…じゃあフラン…』


「この世界でミーはあなたの後輩だったので、先輩って呼んでたんですが…今は歳近いですしって呼んでもいいですか?」


『うん。もちろんいいよ。』


「やったー。でもなんか変な感じですねぇ。」


(…なんか変わってる人…)















「はここから逃げるんですか?」






『え!?』


「あ、いや、こんなところにいたんでー。
てっきりそういうことかと。」






(び、びっくりした…)








「…で?どうなんですか?」






(な、なんかこの目…嘘が言えない…!!)







『…さ、最初はそのつもりだったんだけど…
スクアーロさんの話とか聞いて、私はここで強くならなくちゃいけないのかな~とか思ったよ…?』



「は責任感が強いんですね〜。」



『…10代目とかが頑張ってるなら、私も頑張ろうかなってだけ…でも、スクアーロさんの話ほんとかどうかわかんないし…あとは、私この世界で身寄りないから、このままここにいた方がいいのかなとか…』



なんか言っててまた涙出てきそう…
私、ほんとに一人ぼっちだ…





「寂しいんですか…?」










『うん…寂しい…』






小声で本音を漏らした。














「じゃあミーがの友達になってあげますよ。」







『え…?』


「そういうわけで、はもう一人ぼっちじゃないですよー。」



フランがそう言って私のほっぺをつついた。







『え、あの…いいの?』


「はい。」






ポーカーフェイスの彼が、少し笑った。











『あ、ありがとう…!』



ここに来て、はじめて笑えたかも。


/ 107ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp