第1章 動き始める
「う"お"ぉおおいっ!!!ベル!!」
「だって王子暇だったんだもーん。」
「ちっ…」
(…ていうかスクアーロさん、最初私のこと伝えてくれるって言わなかったっけ…?)
『あの、スクアーロさん…』
「あ"ぁ?」
『私のこと、何一つ伝えてないじゃないですか。』
「…………」
『…………』
「ベル!てめぇのせいで伝え損ねただろうがぁっ!!!」
「どう考えたって隊長が悪いでしょ。ししっ!」
はぁ…とため息が出た。
「…またの機会だぁ…」
『わかりました…』
「…っていうかお子様の初めて見たし!俺ベルフェゴール。ベルって呼んで。」
目の前の彼が手を差し伸べてきた。
『です…
よろしくお願いします…ベルさん。』
しぶしぶ彼と握手をした。
「ベルさんだって!超変な感じするじゃん!」
「まぁ慣れるまでは別にそれでいいぜ~」なんて彼が笑いながら言った。
「てかそろそろ飯じゃね?」
「あ"ぁ…そうだなぁ…」
「、隣で食おうぜ〜。」
『あ、はい…』