第4章 はじめての気持ちとありがとう
『昨日気づいたの、スクのことが好きだって…でもここ10年後の世界だし…スク結婚してるし…でも相手未来の私だし…この気持ち…もう、どうしたらいいかわかんないの…!!』
胸の中の気持ちを打ち明けると、私の涙はぽろぽろと止まらなかった。
どうしようもなく辛い。
この気持ちのやり場をどうしたらいいのかわからない。
するとルッスが私の隣に座ってきた。
「ちゃん…辛いでしょうね…」
そう言って私を抱きしめた。
ちょっと胸板がくるしい。
「…あなたはこうなると決まっていたのかもしれないわねぇ…」
ぽつりとルッスが言った。
『…どういうこと?』
「だって、恋したことなくて、戦うこととボンゴレにしか脳がないこの世界のちゃんがスクを愛したんだもの。あなたも歳は違うけど、ちゃんでしょ?だから、あなたがスクアーロに惹かれるのも当然なのかもと思って…」
そう言ってルッスはふふっと笑った。
『…私はスクが好きよ?でも、わたしが元の世界に帰って、その世界のスクを好きになるのかって言ったら…わからないの…』
「…あなたはどんなスクアーロでも、愛せると思うわ。」
ルッスのその言葉に顔を上げた。
「スクアーロも同じよ。
この世界のちゃんも、あなたも、愛していると思うわ。」
『…え、それって…』
私が驚いた顔をしても、ルッスは笑ったままだ。
「気持ち伝えるだけでも、気分は変わるものよ?」
そう言ってルッスは私の背中をぽんぽんと叩いた。
『…ありがとう、ルッス…』
「いいえ。あと4日だもの…応援してるわ!」
『うん!』
今度は私からルッスに抱きついた。