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時を越えて【家庭教師ヒットマンREBORN!】

第4章 はじめての気持ちとありがとう





コンコン…



「ちゃ〜ん?」


ちゃんの部屋のドアを叩き、名前を呼ぶ。





(……その前に部屋に戻れてるかしら…)


そんな心配が頭をよぎった。







ガチャ…


『…ルッス?』



部屋着に着替えた彼女が顔を出した。








「少しおじゃましてもいいかしら?」






…………




『紅茶でいい?』


「あぁごめんなさいね〜。お願い。」




彼女がニコッと笑って背を向けた。










『はい。』


「ありがとう。ミルクティー?」


『うん。あ、嫌だった…?』


「いいえ、大好きよ!ありがとう。」


『よかった。』




そう言ってちゃんが私の前のソファに腰掛けた。








「ちゃん、何かあった…?」


直球に聞いてみた。
すると、両手でカップを持っていた彼女がテーブルにそれを置いた。



『…わかる?』


「もうみんなわかってるわよ〜。」


『ほんと〜?申し訳ないな…』


「それで、何かあったの?
私でよかったら何でも聞くわよ?」








しばらく考えこんでいた彼女が立ち上がり、違う部屋に向かい、何かを持ってこちらに帰ってきた。









『……これ…』





そして私に1枚の写真を差し出した。







「これって…!」




『…私の隊服に入っていたの…ねぇルッス…この世界の私とスクアーロって結婚してるんでしょ…?』


彼女に嘘は通用しない。
そう思った。





「……えぇ…」






そう言うと彼女は少し口ごもっていた。















『…私ね、スクのこと好きなの。』





真面目顔で彼女が言った。
その目は真剣だということを物語っていた。




『だからね、なんか…どうしたらいいかわかんないの…』





「……ちゃん…」






彼女は悲しそうな、苦しそうな顔をしていた。





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