• テキストサイズ

未来のいと《ONE PIECE》

第7章 甘い時間 ★



翌日、レナは再びサンジと街を歩いていた。
昼過ぎに船を出て、レナの冬服など必要なものを買いそろえたところだった。

「他に行きたいところはないの?」
「うん、もう要るものは全部買ったから…サンジは?」
「俺も…欲しいものはないかな。ちょっとお茶でもしない?」

サンジがそう言ってくれたので、近くにあったカフェに入り飲み物を注文した。

「今日も楽しかったな。荷物、重いでしょ?持ってくれてありがとう」
「荷物は男が持つものさ、気にしないで」

運ばれてきた紅茶を飲んでいると、サンジが妙にそわそわしだした。
どうしたんだろう、と思っていると、サンジが口を開いた。

「レナちゃん、最後の夜なんだけど…二人でどこかに泊まらない?」

ナミの言った通り、サンジがレナを誘った。
最後の夜までまだ時間があると思っていたので、サンジと一夜を共にする決心は、まだついていなかった。
レナがどう答えようか迷っていると…

「しっ下心があるわけじゃねぇから!ただ、その日は夕食も作らなくていいし、レナちゃんと夜までデートできたら楽しいかなって思って…」
サンジは言い訳をするようにそう言った。

(下心がないってことは…一緒に泊まるだけってことだよね…?それなら色々心配しなくて大丈夫だよね…?)

「うん、一緒に泊まろうよ。ずっと二人で過ごせるの、嬉しい」


恋愛経験の少ないレナは、知らなかった。
一夜を共にするのに、下心がない男などいないということを。
そしてサンジも例に漏れず、下心があるということを。
/ 148ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp