第7章 甘い時間 ★
「そんなことよりレナ、サンジ君とはどこまでいったの??」
ストレートに疑問をぶつけるナミ。
「どこまでって………キスはしたけど」
「キス、だけ?…意外と奥手なのね、サンジ君。レナから誘ってみたら?あんただって経験あるんでしょ?」
「まぁ…ね……」
ナミも悪気がないのはわかっているが、返答に困った。
レナが経験しているのは、愛のない、強制的なセックスのみ。
自分から誘ったことなどもちろんなかった。
レナだってサンジとしたい気持ちはあるし、レナの身体もそれを求めているのがわかる。
しかしそれ以上に、自分の身体のこと、過去のことを知られるのが怖いという気持ちが大きかった。
憎い相手でも感じるようにされてしまった身体…サンジと一つになったら、自分の身体はどうなってしまうのだろう。
それを知られるのも怖かったし、知るのも怖かった。
「ま、サンジ君から誘ってくれるでしょ。最後の夜、楽しみね」