第6章 結ばれた想い
女部屋を出たレナは、ゾロの姿を探した。
ゾロはちょうど甲板で筋トレをしているところだった。
「どうした」
近づくとすぐ、ゾロが声をかけた。
「ゾロ、あのね…サンジと付き合うことになったよ」
「…そうか。よかったじゃねぇか」
ゾロはトレーニングしながらそう言った。
「…ゾロが相談にのってくれたお陰だよ。ありがとう」
「…礼ならいらねぇ」
そう言ってゾロは無言でトレーニングを続けた。
「…ありがとね。そろそろ朝ごはんだから…来てね」
そうしてレナはキッチンへと向かった。
ーーー
全員そろった朝食の場で、サンジはあらたまった。
「わりぃがちょっと、聞いてくれ!」
皆サンジに注目した。
「俺とレナちゃんは…付き合うことになった。皆に迷惑は掛けねぇようにする。ただレナちゃんに手を出した奴は…誰であろうとただじゃおかねぇ」
仲間から歓声と冷やかしの声が上がった。
レナは恥ずかしさのあまり、顔を伏せている。
「そういうことで…メシだメシ!!」
サンジはそう言って朝食を促し、祝福モードだったダイニングはいつもの様子に戻っていった。