第6章 結ばれた想い
第六章 結ばれた想い
無事出港した翌日、サウザンドサニー号には早くもいつもの平和な日常が訪れていた。
レナはいつもの如く食事の準備を手伝っていたが、やはりサンジの様子は変わらず、そっけなかった。
理由を聞きたかったが、今のサンジの雰囲気ではなかなか聞けそうにもなかった。
(ずっとこのままなんて…嫌だよ…)
レナは何が原因なのかわからないまま、もやもやとした思いを拭いきれずに日中を過ごしていた。
その夜、夕食の片付けもそろそろ終わろうとしていた時だった。
「…あとはやっとくから、もう行ってくれていいよ」
サンジがレナに冷たく言い放った。
「サンジ…私も最後まで手伝うよ」
「いいからいいから。あとは俺がするよ」
レナは悲しそうにサンジを見た。
前まではこんなこと言われなかった。
最後まで一緒に片付けて、何を飲むかきいてくれて、話をしながらコーヒーや紅茶を飲んだ。
話に花が咲いて夜遅くなることもあった。
(サンジ…どうして…?)
理由が知りたい。
何か気に障ることをしてしまったのなら謝りたい。
レナは思い切ってきいてみることにした。