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未来のいと《ONE PIECE》

第5章 嫉妬


第五章 嫉妬


レナがサンジと買い出しに行ったあの日から、3週間が経った。
買い出しの翌日、一味は無事に島を出て、再び船の上での生活を楽しんでいた。

サンジは相変わらずナミとロビンにはメロメロな様子だったが、レナは気にしなかった。
(私だって…可愛いって言ってもらったんだから。一回だけだけど)


レナはキッチンで過ごすことが多くなっていた。
食事の準備をするときはサンジと料理をするようになったし、片付けの後に二人でお茶やコーヒーを飲むことが日課になっていた。

レナ不寝番のときは必ずサンジが夜中に飲み物を持ってきてくれるので、以前のように過去のことを思い出すこともなくなった。
サンジが不寝番のときは、レナが飲み物を持って行くこともあった。


一度島に停泊したが、無人島だったので男性陣が狩りをして食料を確保した。
レナはサンジと買い出しに行けないのが残念だったが、初めての無人島だったのでナミ達と散策を楽しんだ。


サンジとレナ、二人の距離は確実に縮まりつつあったが、特に何も進展はなかった。


「レナ、最近サンジ君と良い感じじゃない?」
女部屋でナミにそう言われ、焦るレナ。
「えっ、そ、そんなことないと思うけど…」
「レナってサンジ君しか見てないもんね」
にやにやと笑うナミ。
「ううん、私、皆のこと見てるよ」
真顔で返すレナだったが、次第に顔が赤くなって行く。

「そう?お似合いだと思うけどな〜」
「えっホント??」
「喜んじゃって、可愛い〜」
「よっ喜んでないよ」

必死に否定するレナだったが、ナミは全てお見通しだった。
(早く付き合っちゃえばいいのに)
ナミはいつもそう思うのだった。


「ねぇナミ、次の島まであとどのくらいなの?」
レナがナミに問いかけた。
「そうね、あと1週間あれば着くと思うわ」
「1週間か…楽しみだな」

次の島ではサンジと出かけられるかな、とレナは期待を抱いていた。

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