第4章 二人の恋
夕食の時間が近づくにつれ、他のクルー達が順に船に戻ってきた。
レナは約束通り、サンジに料理を教えてもらいながら夕食の準備をした。
それはレナにとってとても楽しく平和な時間だった。
ーーー
夕食の片付けを済ませたレナは、ナミとロビンと共に女部屋にいた。
「ふぅー!今日も美味しかったわー」
ナミが伸びをしながらベッドに倒れこむ。
「うん、サンジのごはんってほんとにおいしいよね」
「そういえばレナ、今日はサンジ君とどうだったの?」
悪戯っぽい笑みを浮かべてナミがきく。
「どうって…何が?別にいつも通りだよ」
「とぼけたって無駄よ、レナ。アンタ、サンジ君のこと好きでしょ」
「えっなんでっ!全然好きじゃないよ!」
本当の事を言われ焦るレナ。
急いで否定した。
ナミにバレているとは思わなかったがここは隠しておきたい。
「あら…そうなの。勘違いして悪かったわね」
ナミは一応レナの言葉を信じるフリをしたが、嘘だということはわかっていた。
(わかりやすいんだから…ま、いいわ。温かく見守ってあげましょ)