• テキストサイズ

未来のいと《ONE PIECE》

第4章 二人の恋



夕食はいつものように賑やかな時間だった。
相変わらずサンジの料理はおいしい。
「そういえばレナ、今日は不寝番よろしくね」
ナミがレナに言った。
「うん、寝ないように頑張るね」
レナは初めての不寝番だった。

自分が不寝番のときに敵に襲われないか、不安がないといえば嘘になるが、他の仲間は同じ船で休んでいるので何かあればすぐに来てくれるだろう。
それに夜に敵船に襲われることは滅多にないということだったので、レナは安心していた。
眠ってしまわないか、それが一番心配だった。


ーーー
夕食も終わり、レナはサンジと一緒にキッチンで片付けをしていた。
「ふぅ…今日も手伝ってくれてありがとう、レナちゃん」
「ううん、こちらこそ、いつもおいしいごはんありがとね」


片付けが済んだところで、サンジは二人分の紅茶を用意した。
「どうぞ」
そう言ってサンジはダイニングの椅子に座るレナの前に紅茶を置き、自分も正面に座った。
「ありがとう、いただきます」

いつも片付けのあとはすぐに部屋に戻っていたので、こうして二人でお茶を飲むのは初めてだった。
レナは少し緊張しながら、紅茶を口に運んだ。
二人の間には特に会話もなく、紅茶を啜る音だけが響いていた。
レナは紅茶を飲むサンジをちらりと見た。

きれいな金髪に白い肌、男らしいけど美しい手、長い指…
(かっこいいな…)
そういえばこんなにじっくりと見るのは初めてなので、つい見とれてしまった。

「レナちゃん?…どうかした?」
「えっ…と…なんでもない!私、そろそろお風呂に入らなきゃ!おやすみなさい」
そう言って、慌ててキッチンを飛び出した。

(あんなにじろじろ見ちゃって…気分悪くさせちゃったよね…)
レナは落ち込みながらお風呂に入り、見張りをするため展望台へと向かった。
/ 148ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp