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未来のいと《ONE PIECE》

第3章 想い



3日後、待ちに待った上陸の日がやってきた。
島に到着したのだ。
レナは3日間、そわそわしながらこのときを待っていた。
船から見える島は、とても賑やかな雰囲気の大きな街があり、街だけでなく緑もたくさんあるような島だった。
目立たないところに船をつけ、船番のウソップを残して各々船を出た。

「ロビンは古本屋に行くみたいだから、私たち2人で買い物しましょ」
そう言ってナミが約束通りレナを買い物に連れて行った。


ーーー

「わぁ…すごく大きな街だね。何でもありそう」
初めての上陸に心躍らせるレナ。
「ここは大きな街だけど、とても平和ね。海賊船もなさそうだったし、海軍もいないわね」
ナミが言った。

「レナのベッドは今日フランキーが女部屋につけてくれるから、レナの日用品とか、洋服とか見ましょ」
ナミはそう言って服屋を探し始めた。

レナはふと、こちらを見ながら近づいてくる二人の男に気がついた。
「お姉さんたち〜、何してるの?」
「俺たちと遊ばな〜い?」
明らかに遊び人風の男たちが誘ってきた。
ナンパというやつだろうか。
レナは身を固くした。

「ごめんなさ〜い、私たち、男と待ち合わせしてるの。行こ!レナ」
ナミは手慣れた感じで断り、早足でその場を離れた。

「あぁいうときはさっさと断るのが一番!レナも覚えといた方がいいわ」
「あんな感じの、よくあるの?」
レナは初めてのことだったので、戸惑っていた。

「まぁね。大きな街だとよくあるかも」
「そうなんだ…ナミ、可愛いもんね」
「何言ってんのよ。さっきの男、二人ともレナの方しか見てなかったわよ」
「えぇっっっ!!?」
レナは心底驚いた。

「レナ、あんたすっごく可愛いんだからね。自覚しなさい」

レナは可愛いなんて言われたことがなかった。
レナの育った町は若者が少なく、お客のおじさんにはよく可愛いねと言われていたが、レナが若いからそう言うのだろうと真に受けていなかったし、そもそも色恋沙汰とは無縁だった。

レナからすればナミの方が何百倍も可愛いと思ったが、褒められたのは嬉しかったので素直に喜ぶことにした。

「そんなことないけど…ありがとう」

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