第3章 想い
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レナは大きなベッドの上にいた。
フリークが近づいてくる。
レナは必死で逃げようとしたが体が動かない。
フリークが目の前までやってきてつぶやいた。
「俺から逃げられると思うなよ…」
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「ーーーーっ!!」
レナはベッドから飛び起きた。
息が上がり、汗をかいている。
(あんな夢…)
昔のことは思い出さないと心に決めていたが、ふとした瞬間に頭をよぎりそうになるのを必死で振り払っていた。
掃除や洗濯を進んで行っていたのも、何かしていた方が気が紛れるからというのもあった。
何とか考えないよう踏ん張っていたのに、夢に出てくるとは。
まだ真夜中だったが、目が覚めてしまったので喉の渇きを潤すためキッチンへと向かった。