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未来のいと《ONE PIECE》

第3章 想い


第三章 想い


ゾロに過去の話をしてから、一週間が過ぎた。
レナは掃除や洗濯など、雑用全般をできるだけするようにした。
船の掃除は、いつもウソップとフランキーがしているようだった。
「俺たちがしないと誰もしないんだよな〜」
ウソップが笑いながら言っていた。

掃除を手伝ううちにウソップとフランキーとはよく話をするようになり、掃除が終わってからウソップと釣りをして遊んだり、フランキーの大工仕事を見せてもらったり教えてもらったりしていた。

ブルックにはピアノやバイオリンを教えてもらった。
レナの故郷の歌を教えることもあった。
パンツを見せてとせがまれるのが冗談だと言うこともようやくわかってきた。
ナミいわく冗談ではないみたいだが。

ルフィは何をするにもいつも声をかけてくれるので、話す機会が多いし、今は医務室で寝ているので昼間に医務室を使うチョッパーともとても仲良くなった。

ナミとはとても気が合うみたいで、良い友達になれそうだったし、ロビンはレナにとって姉のような存在だった。


ゾロはあの日から、何かとレナのことを気にかけてくれているのがわかった。
元気か、とか大丈夫か、と声をよくかけてくれる。
ぶっきらぼうだったが、ゾロの優しさは嬉しかった。

レナは毎日、食事の準備の時間はキッチンにいた。
一応調理補助、という役割があったからだ。
しかしサンジは、手伝わせるわけにはいかないと言って、まったく手伝わせてくれなかった。
懲りずに毎回手伝いを申し出ているが、断られるのでしかたなくダイニングの椅子に座って、調理をするサンジの後ろ姿を眺めていた。
サンジの手際の良さは、何度見ても驚かされる。
出来上がった料理はどれも芸術作品のように美しく、そしてどれも完璧に美味しかった。
相変わらず無愛想だったが、レナはめげずに毎日キッチンへと向かうのだった。


こうしてレナは麦わら海賊団の仲間として、クルー皆との仲を深めていった。

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