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未来のいと《ONE PIECE》

第2章 追憶 ★


男が出て行った後、レナは部屋の中を調べたが、特に変わったものや脱出に使えそうなものはなかった。
扉は鍵が掛かっており、中からも鍵がないとあけられない。

しばらくして船長と呼ばれていた男が部屋に入ってきた。
「待たせたな。俺はフリーク。ラグラン海賊団の船長だ。お前は…確か、レナと呼ばれていたな」

「……」
レナは黙っていた。
フリークはニヤリと笑った。

「この船はたった今、島を出た。ここから逃げたらお前の両親を殺しに行く。まぁ…逃げようと思っても逃げられないがな」

島を出たと聞いたレナは絶句した。
もう島に戻れないかもしれない。
レナは島を出たことがなかった。
いつか海に出たいと思っていたが、まさかこんな形で出ることになるとは。
それにフリークは逃げたら両親を殺しに行くと言った。
島を出たのにわざわざ両親を殺すためだけにあの島に戻ったりするのだろうか…海賊のすることは分からないが、しばらくは逃げられない、とレナは思った。

「私はここで…何をすればいいの?」
レナは問いかけた。

「俺の女になれ」
そう言ってフリークは近づいてきた。
レナはじりじりと後ずさりした。
そして何かにぶつかったーー振り返ると、ベッドだった。
レナはベッドに押し倒された。

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