第9章 代償 ★
ここにいる男は全部で五人。
レナの回りを取り囲み、それぞれが皆薄ら笑いを浮かべて全裸のレナを見下ろしていた。
レナが拒否する間もなく、男たちはレナの身体を好きに触り、交代で何度もレナの中に欲望を吐き出した。
(私がすぐにサンジに過去の話をしていれば…初めからサンジを受け入れていれば……)
もう無駄な抵抗はせず、虚ろな目で宙を見つめ、男たちのされるがままになっていたレナの心には様々な思いが溢れていた。
「こいつ、さっきから何度もイッてるぜ」
すぐそばで男がそう言ったが、遠くの方できこえたような気がした。
(こんな身体も…記憶も…もう要らない……サンジ…あなたが他の女性を抱こうと…私はずっと…)
レナに覆いかぶさった男が、懸命に腰を振っている。
もう誰が何度レナの中に入っただろうか。
レナはだんだんと、意識が遠のいていくのを感じていた。
(ずっと……あなたを…愛してる……)
そうしてレナは意識を手放した。