第9章 代償 ★
「やだっやだっ!!」
レナの制止も虚しく、男はレナを一気に貫いた。
「いやぁぁぁぁ!」
レナの悲鳴が倉庫いっぱいに響き渡った。
涙が止め処なくレナの頬を流れた。
男は容赦無くレナを突き上げる。
レナの気持ちとは裏腹に、身体は反応し始めていた。
(なんでっ……気持ち悪い……気持ち悪いのに……)
レナは甘い声が漏れそうになるのを必死で堪えた。
「ぎゅうぎゅう締め付けてくるじゃねぇか…」
男は腰の動きを早めた。
「ハァ…そろそろだ……出すぞ…!」
中に出される…そう気付いたレナは声を上げて制止した。
「中はやめてっ!!お願いっ!…あぁん」
「うっ……ハァ…」
男はレナの最奥で動きを止め、レナの中に精を吐き出した。
それと同時に、レナもガクガクと身体を痙攣させ、絶頂に達した。
「この女、犯されてるのにイッてやがる」
レナを拘束していた男がニヤニヤと笑いながら、他の仲間にそう言っていた。
(もう…嫌だ……この身体も…過去の記憶も…)
ぐったりと横たわるレナは、逃げる気力を無くしていた。
「ふぅ…俺はもういい。これでナナも懲りただろう。あとはお前たちの好きにしろ」
そう言って、男はナナを連れ倉庫を出て行った。