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未来のいと《ONE PIECE》

第8章  過ち ★



サンジは街に到着した。
(買い出しするには時間が早ぇからな…適当にぶらつくか)
まだ昼前だ。
今買い物をしても荷物になるだけなので、サンジは当てもなく歩いていた。
こんなときでも、考えるのはレナのことばかりだった。


「お兄さん、今一人?」
大きな通りで声をかけられて振り向くと、一人の女が立っていた。
とても綺麗な人だった。
突然だからか、考え事をしていたからか、いつもの調子が出なかった。
「何か用かい?」
ついそっけなく答えてしまった。

「あたしの家で…遊ばない?」
「…悪りぃが金払ってするほど女には困ってねぇんで」
娼婦かと思い、すぐにその場を立ち去ろうとした。

「そんなんじゃないわよ」
そう言われ、サンジは足を止めてその女を見た。

「ちょっと色々あってね…今日限りの相手を探してただけよ。お兄さんカッコいいししこの街の人じゃなさそうだしちょうどいいかなと思って。間に合ってるならいいわ」

そうして女はくるりと身を翻した。

「待って」

サンジは女の腕を掴み、引き止めた。


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