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未来のいと《ONE PIECE》

第8章  過ち ★




次の島に到着したのは、前の島を出てから一週間後のことだった。
天候の良い、春島だった。

その間、サンジとレナは少し気まずい空気があるものの、いつもと変わりなく過ごしていた。
変わったことといえば、サンジから抱きしめられる回数が極端に少なくなったこと。
それと、キスをしなくなったこと。

この一週間で、サンジに不寝番は回ってこなかったので、レナはまだ話をできないでいた。
キッチンでは何度も二人きりになっているが、誰かが入ってくる可能性もある。

ゆっくり話をしたかったので、やはり皆が寝静まってからにしたかった。


(買い出しはいつ行くんだろう…ログは確か5日で溜まるって言ってたよね…その間に誘ってくれるかな…)

レナが少し心配していると、ナミがレナの腕を取った。

「レナ、行くわよ!サンジく〜ん、今日はレナ、借りてくわね!!」
サンジの返事もきかずにナミはレナの手を引いて船を降りた。

「ちょっとナミ、どこ行くの?」
「いいからいいから!」
そう言ってナミはずんずんと進んでいく。


数分後、二人は賑やかな街に到着した。

「最近元気なかったでしょ。サンジ君と何かあったのかなって思って。今日は二人でパーっと遊ぶわよ」

やはりナミは何でもお見通しだ。
「ありがとう、ナミ」

ナミが何も聞かずに連れ出してくれたのは、ありがたかった。
主にナミのショッピングに付き合うだけだったが、気が紛れた。

この日、二人は夕方まで船に戻らず遊んでいた。

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