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君が笑う、その時まで

第17章 再会


◆◇伊織視点
 私の前にはなぜか火神君がいる。

伊織「……………………。」
火「……………………。」

 何となく気まずい雰囲気を破ったのは、黄瀬君の一声だった。

黄「それにしても!緑間っちとの試合、なかなかいい試合だったじゃないスか!ねぇ、笠松先輩?」

笠「あ?…まあな」

 状況を察した黄瀬君が注意の矛先を私から先の試合へと向けさせた。

黄「一時はハラハラしたッスよ。黒子っちがまさか火神っちを殴るなんて」

黒「あの時ですか。ああでもしないと火神君は頭を冷やしてくれないと思ったので」

黄「それは言えるッスね!火神っちって一度火がついたら絶対周りが見えなくなるタイプでしょ」

黒「はい。本当に困ります」

火「ってオイ!!俺のこといつまで貶めりゃ気が済むんだよ」


(今日も平和だねぇ……)
 目の前で繰り広げられる賑やかな応酬に私は目を細めた。もはや私の存在などいないに等しかった。
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