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君が笑う、その時まで

第17章 再会


◆◇伊織視点
「大前さん」
 不意に肩を叩かれた。
 振り向けば降旗君が両手にウーロン茶を持っていた。

降「悪いけどこれを火神と黒子に渡してくれない?」
伊織「ん。やっとくよ」

 降旗君からウーロン茶を受け取った私はとりあえず特にすることもなく座っている黒子に一つ手渡した。

伊織「はい、お疲れ」
黒「ありがとうございます」

 次は火神君か。何となく気落ちしつつも見れば、未だに黄瀬君とぎゃんぎゃん騒いでいる。
 

伊織(前にもこんな光景を見たような気がするんだけど……)


 デジャビュを感じながら、私はさりげなく火神君の近くにウーロン茶を置こうと手を伸ばす――
 
 タイミングがちょうど良かったと言うべきか、はたまた運が悪かったと言うべきか。

 ――偶然にも火神君とばっちり視線が合った。

伊織「ウーロン茶。火神君のだから」
 そう言って私はテーブルに置きかけたグラスを火神君の手に押しつけた。
火「……おう」
 彼がグラスを受け取ったのを確認して私は彼から目を逸らした。
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