• テキストサイズ

君が笑う、その時まで

第17章 再会


◆◇黒子視点
 近場で用事、というのはインターハイ地区予選のことでしょうか。
 
 僕たちの試合を彼女は観てくれたでしょうか。
 だとすれば直接彼女の口から聞いてみたいものです。

 今でもあなたにとってバスケはくだらないですか――?



 不意に彼女が火神君から僕へと視線を移し、目と目が合いました。

 その瞬間、彼女は笑ってくれました。

 それはいつも見せつけるような「したり顔」ではなく、何の悪意も感じさせない優しい顔でした。

 思わず僕も顔をほころばせてしまいます。やっぱり話さずにはいられないようです。

 その時、厨房から店主の声がかかった。

「お客さんたち知り合い?それじゃあ相席で頼むよ」
/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp