• テキストサイズ

君が笑う、その時まで

第17章 再会


◆◇火神視点
 俺はどうにかして店に辿り着いた。
 だが……。

火「黒子テメー…覚えてろよ」
黒「すみません」

 試合の後歩けなくなった俺は「じゃんけんで負けた」黒子に背負われる形で店までやって来た。その途中何度もふらつかれては泥水をかぶり、白を基調としたジャージはすっかり汚れきっていた。

 店に入ると、店ん中は随分混んでいた。
 オイオイ。別の店に行けって言われたら俺はぜってー嫌だからな。
 そーいや、何か見たことのある顔があったな――

火「って、黄瀬と笠松!?」
笠「呼び捨てかよオイ」
黄「うぃーっす!」

 テーブル席には黄瀬と笠松の姿があった。
 二人して何でここにいるんだよ。それに――

火「おまっ「大前」ぐうっ…」

 何でお前もいるんだよ!?しかも黄瀬たちと一緒にお好み焼き食ってるし!

小「なんで大前さんもいるの!?」
伊織「あー…まぁ、近場で用事があったのでその帰りです」
 しれっと答えるアイツは俺を頭のてっぺんから爪先までじっくり見通した。

 そして一言。

伊織「雨にしたたるイイ男ってヤツで……ぷっ」
火「………………………。」イラッ

 コイツ、本当にむかつくヤローだぜ。

/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp