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君が笑う、その時まで

第16章 さりげない優しさ


◆◇
 試合が終わり観戦を終えた人々が客席からぞろぞろと退出していく。


「そうだ!せっかくだし伊織ちゃんも一緒にご飯行かないッスか?」

 帰り支度をしていた私は突然黄瀬君から声をかけられた。
 
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