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君が笑う、その時まで

第28章 re:start


 診察に戻るという先生に乗じて私も喫煙所から退出する。
 先に屋内へ入ろうとする南波先生を私は咄嗟に呼び止めた。

伊織「先生、」
南「ん?」

 先生は肩越しで私を見やった。

伊織「試合に負けたショックで話しかけなくなった子を励ましたい場合ってどうすればいいですか」

 先生は「んー」としばらくそのままの姿勢で考え込み、ふっと息をついて表情を緩めた。

南「励まそうと思わないことだな。その子が素直に話したことをまずは受け止める。それでいいんじゃないのか?」



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