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君が笑う、その時まで
第28章 re:start
木「これから強くなるさ。俺だって強くならなきゃならないしな」
彼はいつだって前向きだ。過去にとらわれない強さを持っている。
羨ましいと、恨めしいとすら思えて――拘泥しかけた意識を振り払いたくて空を仰ぐ。
伊織「ま。あっしには関係ないけど」
木「関係なくはないぞ」
不意に掛けられた声に弾かれて見た時には彼は真っ直ぐ前を向いたままだったが、私の視線に気付いてゆっくりと向き直った。
木「俺が退院したら一緒にバスケやろーぜ」
彼はとびきりの笑顔を見せた。
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