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君が笑う、その時まで

第26章 逃げ足とメガネ


◆◇伊織視点

 昨日黒子に試合を見に来てほしいと言われて、気になって桐皇学園高校に来てしまった。

 案の定、桐皇はここ数年でスカウトに力を入れているだけあって部員の素質はそれなりに高い。
 
 加えて今年は”キセキの世代”のひとり、青峰大輝を獲得している。

 これまでの試合を調べる限り、青峰が最初から出ていることは無い。
 だが青峰無しでも桐皇は大量リードで試合を有利に進めている。
 そして青峰がコートに入ったが最後、圧倒的な差を見せつけて桐皇は勝利する。

 いくら正邦や秀徳との試合で粘り強さを見せて勝ち進んできた誠凜であっても、勝つ可能性は皆無に等しい。


 圧倒的な力の差を嫌というほど意識させられ、絶望して、そこから君は立ち上がれる?


 その時、君は知るだろう。
 いくら努力しても報われないことがあると。
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