第5章 おしくらまんじゅう押されて泣くな、の段。
あーん、と涙目になりながらは組は立ち上がって部屋へ戻っていく。
「まったくもう…。あほなことだと頭がはたらくんだから」
山田先生は怒りの四つ角を額に浮かべながらため息をつく。
「りくつはわかるが……」
土井先生もは組の背中を見送りながら苦笑する。
「…しかしほんとに今夜は…」
「……暑いですね」
先生同士、二人顔を見合わせる。
「「…………」」
「わ、わしは40度でもがまんできるぞっ!!」
「あ、あたりまえですっ、なにを考えてるんですかっ?!」
二人は同時にわあああ!と飛びのいた。
~落乱第二巻 新学期も相変わらずです、の段より 原作まま引用~