【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 木兎光太郎との場合
第4章 好きになる理由
「……」
「そんなこと言われたら、俺ロシア人とのハーフなのに、ロシア語全くしゃべれないし……」
あ、そうなんだ。
どうりで姉弟同士でも日本語しか話さないと思った。
「でも、リエーフはかっこいいいから」
やっぱりハーフだからか、リエーフは見た目がカッコいい。
アリサさんも美人だけど、リエーフは美形な上に長身で、本当にマンガの中の王子様みたいだ。
「でも、じゃあ俺がかっこいいからって、俺の事好きにななったりしませんよね?」
「そ、それはそう、だけど……」
「俺もです!」
「え?」
「べつに何かがすげぇからとかで好きになったわけじゃないんで。理由ないけど「好き」って思ったから「好き」なんです!」
「そう、なんだ……」
「はいッス」
ニカっとした笑顔に曇りがない。
まぶしいぐらいに。
この人も、光太郎と同じタイプの人だ。
明るくて、自然と人の輪の中にいて、何をやっても憎めない。
……光太郎は、私がリエーフとつきあうって知ったら、どう思うかな。
「よかったジャン!」って言ってくれる気がする。
バレーつながりでちょっとは知り合いみたいだし。
「……あの、」
「待ってるんで、考えてください」
「……考えても、ダメかもしれないけど、それでもいいなら……」
「余裕ッス」
そういえば私、好きって言ってくれたことに対して御礼言ってなかった。
「あの、ありがとう」
「?」
「好きって言ってくれて……それは嬉しかった」
こんなこと、初めてで、なんか緊張してるけど、でも嬉しい。
「……こういうの、初めて、だったから」