第8章 クリスマス企画
〜瀞霊廷・精霊門〜
「では!皆サン!準備は良いッスか?」
「はぁい」
「うん…」
「お世話になります!」
現世に行く許可と取れて、浦原、つられ、修兵、魅甘は、門の前に立っていた。
「阿近は、来ないの?」
つられが、浦原に尋ねる。『阿近』と言う、名前にビクッと肩を上がらせた魅甘。
「魅甘?」
様子のおかしい愛しい彼女を心配する修兵。魅甘は、一言『大丈夫だよ』と、笑顔で答えた。
そこに。
「お、間に合った」
聞き覚えのある声に魅甘の肩は、更に上がる。
「あれれ?阿近サン、結局来るんスか?」
「いや、見送りだけしに来ました」
阿近の、発言にそうスか。と、返事をする浦原。
「この前は、悪かったな」
「あっ…」
名前を呼ぼうとしたが、魅甘は、声が出なかった。。。
「魅甘、行くぞ」
修兵に、手を握られ引っ張られそのまま連れていかれる瞬間だった。
「え?」
阿近が、魅甘の手を掴んだのだ。
「あ…わり、無意識」
手を離すと、魅甘はそのまま修兵たちと、現世に通じる門に入って行ってしまった。
彼女たちが、行ったあとしゃがみ込み無意識に自分のしたことに頭を抱えた。
でも、離したくなかった…本当に…あのまま、修兵のから魅甘を奪って、、、、、
「奪ってどうする?!」
情緒不安定の阿近であった。。。