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バラの花を数えましょう

第2章 始まり。


現在の護廷十三隊
「つられサン、起きてください!」
「ん…喜助?どうしたの?こんな昼過ぎに…非番なのに…」
夢か…。久しぶりに、昔の夢を見た。眠い眼を無理矢理開かせて、隣で寝ていたはずの十二番隊隊長浦原喜助が隊服に着替えていた。つられと、呼ばれたこの女。秋神 つられは、十二番副隊長だ。
「喜助…私のブラ知らない?」
一組の布団に、一糸纏わぬ姿のつられは、手元にあった隊長羽織りを上に羽織り着替えている浦原を後ろから抱きしめる。浦原は、一瞬困ったように微笑む。
「ホラ、つられサンも着替えて下さい」
彼女の方を見る。すぐに、自分の唇で、浦原の唇を塞ぐつられ
「ンッ…こら、つられ」
全然、怒っているように見えない。反対に喜んでいるように見える。
「喜助…なんで、非番なのに着替えてるの?」
「隊長会議らしいッスよ」
「急ね…それなら、私も行かないとね」
ブラ、どこ?と、首を傾げる。
「ああ、紫と黒のフリルのなら、あっちにあるッスよ」
「なんで、一回しか見たことないのに知ってるの…」
「当たり前ッスよ、可愛いつられの下着は、ほぼ覚えてます!フリル系が多いッスよね」
「この変態」
思わず、目を据わらせるつられ。はぁ…。と、呆れながら浦原の指差す方向に顔を向けるとそこには、つられの探していたブラがあった。それを装着して、隊長羽織りを浦原に返す。
「やっぱり、つられの下着姿そそるッスよねぇ!今夜も一緒に寝ましょうね」
そこから、浦原は何故か爛々とつられの下着について、1人語りだす。優しいつられは、それを嫌々聞いてやっていた。内心は、隠した。
「あ、時間が!つられサン!ちゃんと死覇装着て下さい!遅刻してしまう!」
つられの心の中の何かが、音を立てて壊れた。
「喜助」
「なんスか?」
「3日間、私に触れるの禁止ね」
「Σなんでッスか!?」
「ん~理由が、分からないならいなら、3週間ね」
浦原が、NOッ!と、頭を抱えている間に早着替えをするつられ。
「ほら、行きますよ。隊長」
ふん!と、わざと不機嫌そうに先に行ってしまった。
「あ!待って下さい!3週間も、我慢できませんよ!!」
つられを泣きべそをかきながら、走って行く浦原。さぁ…物語の始まりだ。
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