第2章 始まり。
「つられサン…待って下さいよぉ…」
「知らない」
一番隊隊舎に入ると、隊長格たちが、集まっていた。
「おや、つられちゃん浦原隊長じゃないかい」
危うく、京楽の胸にぶつかるところだった。後ろにいた八番隊副隊長矢胴丸リサいた。
「遅刻かと思いましてが、大丈夫みたいッスね」
ふぅー。と、安心したように胸を撫で下ろした。
「当たり前や、今日もあたしが蹴りあげてきたんや」
「こら、だからよその隊の隊長さんには、敬語使いなさいって」
京楽の言葉にツーンッ。と、ソッポを向いてしまうリサ。
「き……隊長」
思わず、喜助。と名前を呼んでしまいそうになった。呼ばれた浦原は、とても嬉しそうにつられに近付く。
「何ッスか?」
「キスマーク…見えてる」
昨夜、付けた首筋にくっきりと残っていた。
「ん?あ、すみません」
「ちょっと、失礼します」
死覇装を少しズラして、首筋を隠した。
「はい、できた」
「ありがとうございます」
ヘラヘラ笑っている浦原に、背伸びをして行ってらしゃいのキスをする。隊長かくだけの会議の為、副隊長は外の廊下で待機。
浦原は、嬉しそうに部屋に入って行く。そんな彼が、可愛くてしょうがない。他の隊長、副隊長たちにはもうコレが日課に感じていた。
「たまには、俺とも遊んでほしいわ」
後ろからつられの肩を抱きよせる五番隊隊長 平子真子だ。
「また今度」
うふふ。と、微笑みながら平子を見送る。
こうして、会議は始まる。。。