第4章 そして、家族になって。
「痛がってるやないかい」
スッ…。と、立ち上がりつられに触れようとた時、浦原に阻止される。
「つられは、ボクの妻ッス」
周りは、浦原の爆弾発言に驚いていたのは、驚くのを通り過ぎて頭が、真っ白になったつられ。
せめて、『彼女』にして…。
と、内心呆れていた。
「アホちゃうか?」
店の店員や他の隊士たちも首を縦に振った。
「おバカさん」
呆れることを通り過ぎると、段々と面白くなってきた。当の浦原が、真剣なのが一番面白い。
「そうかい…じゃあ、コッチで話し進めよか?」
ココにも、バカが一人いた。平子は、刀に手を伸ばす。
「そっちがその気なら」
もう、この二人の中にはつられは、いない。
「おい、お前ら私は、〇ーチ姫か?」
思わず、目が据わる。
「勿論、平子サンが〇ッパですよね」
「反対に喜助が、〇ッパやろ」
「勝手にやってろ」
私は、緑の怪獣派だ。と、言い残して場所を移して再び酎ハイを頼む。
グレープサワーを未だに口論をしている哀れな男達を見ながら、呑んでいた。そんなつられの隣に座るつぼみ。楽しそうに、コチラを見ていた。
「なに」
少し声のトーンが低いのに、つられ自身少し驚いた。
「つられ副隊長さんて、浦原隊長のコト好きなんですか?」
「は?」
「私ぃ、浦原隊長前から好きだったんです。でも、浦原隊長みーんな断ってるらしいんですけどね…その理由が、つられ副隊長の為だったんですね!」
何この女…ムカつく…。
胸の当たりが苦しくて、吐きそうな気分だった。多分、さっきの天ぷら食べ過ぎたせいかも。と、若干余裕のつられ。
「つられ副隊長てぇ、誰とでも寝るんですよね?じゃあ、良いじゃないですかぁ!浦原隊長私に下さいよ」
ン?コレは、私喧嘩売られてるよな。
しかし、つられは、顔の筋肉一つ動かさないでテーブルに頬杖をしてつぼみを、見つめた。
「取れるもんなら取ってみなさいよ。アナタ如きに、喜助はなびかないから」
「なっ!!」
それと、同時にバッ!と店の扉が開く。思わず、みんなしていたことを一時停止して、出入口を見つめた。
小さな少女が、喜助の足にしがみついていた。