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バラの花を数えましょう

第4章 そして、家族になって。



つられが、浦原と喧嘩してから3日間が、経とうとしていた。連れてきた少女は、何故か一言も話さずしかし、つられから離れない。そんな、時間が続いていた。。。

そして、現在。

二番隊隊舎、隊長室。

「おい、喜助…」

「……はぃ」

「異様な空気を作り出すな!」

鬱陶しい!と、手をパタパタする夜一に、彼女の少し離れた場所で体育座りをしていた、浦原。

浦原は、友達が少ない為夜一が、唯一の相談相手なのだ。昔、 つられが、まだ齢15の頃良く浦原は、彼女に相談してきた。

「はぁ…。そんなメソメソとするぐらいなら、最初から言わなきゃよかろうに」

「だって…」

「バッカじゃのう。アレからは、口も聞いておらんのか?」

浦原は、泣きそうな表情を浮かばせて首を縦に振る。その答えに、面倒くさそうに頭を抱える夜一。そして、何かを急に思い出してニヤリッと一人微笑む。

「そういえば、今日 つられの奴浮竹と良く一緒におる…八番隊の隊長とおったな」

その言葉に、浦原の耳がピクリッ。と、動く。

「八番隊て…京楽サンのいる?」

「他に誰がいるんじゃ」

思わず、眉を寄せる夜一。

「駄目ッス!絶対駄目ッス!」

突然、大声を、出す浦原に砕蜂がいれてくれたヌルイお茶を彼にかける。

「取り乱すな、情けない。おぬしも、良い女子を見つければ良い話しではないか」

「良いおん…て!!それ、ボクに浮気しろって言ってます?!」

予想以上に驚いている浦原を見ながら、彼女は腕を組み、話しを進めた。

「浮気…おぬしらは、そういう男女の関係だったのか?」

「それは…」

確かに違う、体は何度も重ねたことはある。しかし、心が通じ合うことは、今まで一度もない。 つられは、浦原がいない時は他の男と体を、重ねていることを知っている。
それが、嫌で嫌で堪らないから彼女をけして離さなかった。

「好きなのは、いつもボクなんスよね…」

少し悲しそうに微笑む、浦原に肩を竦める夜一。

「今日、五番隊と二番隊と十二番隊で合コンと言うモノをやるらしい…勿論、 つられも参加するらしい。おぬしも、行ってこい」

「は、はい!!」

「あの子供なら、儂が預かる予定じゃ。2人とも羽を伸ばしてこい」

「あ、ありがとうございます!」
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